青い月の夜、もう一度彼女に恋をする / 広瀬未衣
こんばんは、ゆーです。
しばらく更新をさぼってしまいました。
今回は京都嵐山を舞台にした一冊、「青い月の夜、もう一度彼女に恋をする」を紹介したいと思います。
まず、本屋に寄った際に、表紙の絵の綺麗さに惹かれてしまいました。
その上で京都を舞台にした話は親近感があるので思わず買ってしまいました。
表紙を書いているのは京都造形大出身のイラストレーターである、げみ さんという方が書いたもの。もともと作者の広瀬未衣さんが、げみさんの「星のすくい方」という作品から着想を得てこの作品が出来上がったそうです。
この本の表紙がきれいだと思った方はぜひ一度、げみさんのホームページも訪れてみてください。高校生の女の子を中心とした様々なきれいな絵が、私たちを不思議な感覚へと導いてくれます。
作中では鈴虫寺や嵐電など京都に住んでいる方なら馴染み深い嵐山の情景が細かく登場します。また三条大橋のスターバックスや、新京極、錦市場なども登場するため、普段あのあたりをよく通る私からすると、鮮明に場面がイメージでき、「あぁ、あの場所か!」となり、読み進めるのがとても楽しかったです。
内容としての感想は、今話題の「君の名は」と似ている。が一番最初に感じた感想でした。私は「君の名は」も好きなため、それと似ているが、京都を舞台にしていて独特の部分も多々あったので非常に良かったです。
ただこの点で、人によっては「君の名は」と一緒だ。と思ってしまう方がいてもおかしくはないのかなとは思いました。時期が時期なだけに。
結構分かりやすい伏線が多かったので、なんとなく展開の予想はできましたが、後半のほんとに最後のほうで一気に展開が進むので、それまでは予想通りになるのかドキドキしなが読むことができました。
半日あれば読んでしまえるほどの本なので、京都が好きな方、純愛な物語が好きな方、「君の名は」が好きな方、この表紙に惹かれた方、この記事を読んでくださった方は是非一度手に取って読んでみてください。
読み終わったあとはなんだか清々しい気持ちになることができます。